Scalable Vector Graphics
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SVG Overview
SVGに未来のWebグラフィックスを発見
SVGを利用して、ビットマップの限界を克服
XMLベースの次世代Web
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デザイナーは印刷品質のグラフィックスをWebに利用
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SVGを利用して、ビットマップの限界を克服

現在使われているWebグラフィックスの大部分は、GIFやJPEGといったビットマップ・フォーマットによるものです。ビットマップ・グラフィックスでは、画像を表示するために必要なすべてのピクセルに関する情報が、ファイルに含まれていなければなりません。従って、ファイルサイズが大きくなり、読み込みが遅くなるといった欠点を持っています。ベクター・グラフィックスの場合には、より効率的なアプローチを提供します。ベクター・グラフィックスではグラフィックスを輪郭とパスで記述します。残念なことに、Macromedia FlashやアップルのQuickTimeといった独自フォーマットはあるものの、今までのところベクター・データを表示するための完全なオープンスタンダードが存在しませんでした。しかしこのような状況がまさに変わろうとしているのです。


現在のWebグラフィックス(の主流GIF、JPEG)であるビットマップ・フォーマットとは異なり、SVGはベクター・フォーマットですから、グラフィックスをズームすることができます。しかもどのようなサイズでも鮮明に表示することができます。


Scalable Vector Graphics (SVG) フォーマットは、World Wide Web Consortium (W3C)と、アドビ、アップル、オートデスク、BitFlash、コーレル、HP、IBM、ILOG、INSO、マクロメディア、マイクロソフト、ネットスケープ、OASIS、オープンテキスト、クオーク、RAL (CCLRC)、サン、ゼロックスフォーマットを含むW3CのメンバーおよびW3Cのスタッフが協力して作り上げた、次世代Web向けのXMLベクター・グラフィックス・フォーマットです。HTML、GIF、CGIといった、従来からのWebスタンダードともシームレスに統合されている一方で、未来のWebグラフィックスを作り上げるダイナミックな機能を備えており、次のような点で、旧来のWebテクノロジーの限界を乗り越えて行くものです。

強化されたカラーパレットとカラーコントロール: 1600万色、どのような縮尺でもピクセルが目立たないスムーズなパン&ズーム、ICCカラー・プロファイル、sRGB、グラデーション、マスキングのサポートなどにより、まさに印刷品質のグラフィックスがWeb上で利用できるようになります。
フォント表示能力の向上: カーニング、パスに沿ったテキストの配置、合字といった洗練されたタイポグラフィーのコントロールに加えて、参照暗示フォント・データの埋め込み機能ないし、システムフォントの利用などにより、より高品質で、プロフェッショナルなテキストを作成することが可能です。SVGはXMLおよびUnicodeをベースにしていますから、ビューアーがサポートしていれば、SVG画像内のテキストは検索可能で、編集することもでき、ローマ字、東アジアの文字、西アジアの文字、すなわち、英語、スペイン語、日本語、ヘブライ語、アラビア語などもサポートしています。
優れたファイルフォーマット: SVGはPostScript言語と同様に、XMLコマンドのテキストのみを集めたものです。つまり、SVGファイルはノートパッドやSimpleTextといったテキストエディタで編集することができますし、CGIやPerlといったサーバ側のツールを利用して簡単に生成することも可能です。
ダイナミックなインタラクティビティ: SVGを利用すると、ユーザーのアクションに応じて、たとえばハイライト、ツール・ティップス、特殊効果、アニメーション、囲んでいるHTMLテキストにリアルタイムで変化するといったような動作を起こさせ、非常に目立つWebページを作成することも可能です。またラスターよりも速いフォーマットですから、スケーラブル・ベクター・グラフィックスを利用すれば、インターネット情報ハイウェイに乗り遅れることもありません。
より美しい印刷: 信頼性の高いカラーモデルのおかげで、SVGファイルは、ディスプレイに表示されたままのカラーを、プリンタの最高解像度で印刷することが可能です。

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